「身毒丸」「草迷宮」岸田理生戯曲集
著者:岸田理生
発行:劇書房 発売:構想社
当時話題になった蜷川幸雄の舞台『身毒丸』の戯曲はこれなのだと、後書きで知った。
今、私の中で数年前からちょっとした舞台(戯曲)ブームが起こっている。
物語としては余白が多過ぎるが、戯曲なのだから当たり前だ。
今回身毒丸読み比べのために寺山修司の戯曲集(おそろしく分厚い)も借りているので、チャレンジをするつもり。
これは岸田理生版だからなのか、寺山修司もなのかわからないが
『ぼくはおとなになるのが、おそすぎた。』
『もういちど、ぼくをにんしんしてください。』
『抱いて下さい、抱いて下さい。恋は修羅、いのちは炎、はるかの底に墜としても下さい。』
という終盤の畳み掛けが素晴らしい狂気の沙汰っぷり。
この戯曲をどうやって上演したのか…早急に蜷川舞台の身毒丸を借りるつもり。